菊沢地区住民が説明会開催を要請

2009-08-11

●菊沢地区住民が思川開発事業に関する説明会の開催を要請した

南摩ダムに導水される黒川の流域の菊沢地区の自治会長と水利組合の代表者が2009-07-08に、佐藤信鹿沼市長あてに思川開発事業に関する説明会の開催を要請する文書を提出しました。

同地区では、今年になってから、水資源機構に対して思川開発事業に関する説明会の開催を三度くらい要請していましたが、水資源機構は、鹿沼市が間に入らなければ開催できないことを理由に拒否してきたようです。そこで、市長あての要請書の提出となったようです。

要請文の差出人の肩書きは次のとおりです。

見野自治会長
下遠部自治会長
玉田自治会長
見野松ヶ久保堰委員長
見野新城坂下堰委員長
下遠部川化堰組合長
玉田川原堰組合長
玉田新堀堰組合長
玉田丸山堰組合長

その結果、8月22日(土)に玉田町公民館で開催されることになったようです。

●そもそも思川開発事業が必要か

導水事業に関係する地区の住民としては、黒川上流の板荷地区で取水されることにより菊沢地区で農業用水等にどのような影響を受けるのか、あるいは工事車両が増えることによる交通安全への影響に関心が向きがちになりますが、「そもそも思川開発事業をなぜ実施しなければならないのか」についての説明を十分にしてもらってほしいと思います。

思川開発事業が不要なら、黒川取水の影響など心配しなくても済むのです。

また、同事業には、私たちの払った税金も使われるわけですから、同事業が不要な事業であれば、福祉や教育に回せる予算も増えるという関係にあります。

●鹿沼市はどう対応するのか

このような菊沢地区の動きに鹿沼市はどう対応するのでしょうか。

前市長だったら、板荷地区や東大芦地区のように、地区の団体役員を集めて御用団体を組織し、そこに補助金を交付して手なずけてしまうという手法をとったでしょうが、佐藤市長が前市長の手法を踏襲するのかどうかが注目されます。

おそらく、踏襲しないと思います。理由は、市長は、「南摩ダムは造らないのがベスト」と言っていたので、そこまでダム促進に転向するとは思えませんし、マニフェストには、次のように書いてあり、前市長とは対極の姿勢をとることを宣言しているからです。

自治会・老人クラブ・民生委員児童委員協議会など各種団体については、自主的な活動を尊重します。
(文責:事務局)
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