鹿沼市上水道第5水源にはポンプ未設置

2005-05-01,2009-03-10修正

まずは鹿沼市地下水調査報告書の抜粋(PDFファイル184KB)からご覧ください。

「現行水道事業における水源井別の警戒水位」という表を見ると、鹿沼市上水道の第5水源には三つの井戸があり、現在使われているのは、第1号井と第3号井だけであることが分かります。第2号井にはポンプさえ設置されていません。

では、第2号井の取水能力はどれくらいかというと、「地下水適正利用量の算出結果一覧」という表を見ると、第5水源において、第5次拡張計画をすべて地下水に依存した場合の揚水量は9,940m3/日であり、第4次拡張計画の揚水量が6,700m3ですので、3,240m3/日が第2号井の取水能力と思われます。1,300m3/日のようです(2008年12月議会の分析を参照)。推測が外れたのは、鹿沼市が第5浄水場の取水能力をご都合主義的に変えることにあります。既認可水量6,700m3/日、井戸能力8,770m3/日、適正揚水量9,720m3/日、第5次拡張計画をすべて地下水に依存した場合の揚水量9,940m3/日という具合に、市はいろいろな数字を挙げています。

いずれにせよ、第5水源の取水能力が9,940m3/日で、2001年度実績が3,176m3/日ですから、6,764m3/日の余力があります。

使える水源井戸を温存しておいて、「冬季に水不足に陥り減圧給水を余儀なくされる」という話は、本当に解せない話です。

「現行水道事業における水源井別の警戒水位」の表に戻りますが、警戒水位は、第3水源以外では適当に設定したとしか思えません。適当に設定した警戒水位を基本にして適正揚水量を算出し、水が足りないと言ってダム事業に参加するのは、やはり間違っていると思います。

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