水道料金の値上げが待っている

2008-02-19

●水道料金の値上げが待っている

鹿沼市水道事業第5次拡張計画が変更される予定であることは、水需要予測誤りを詫びないのかでお知らせしたとおりです。

その結果どうなるかというと、鹿沼市民には水道料金の2度の値上げが待っています。

「鹿沼市水道事業変更認可申請書(第5次拡張変更)」には、「(料金の)改定は、平成24年度及び平成27年度に15%の改定を行うこととする。」と書いてあります。

今、月に20m3の水道水を使っている家庭(メーターの口径20mmとして)は、2,772円の水道料金を支払っています。これが15%値上がりすると3,187円になります。もう一度15%値上げされると、3,665円になります。今より893円(32%)も上がります。1年間では1万円以上の負担増となります。

●なぜ値上げするのか

水道料金の大幅値上げは避けられないのでしょうか。

そんなことはありません。第5次拡張変更で2度の料金値上げが必要となるのは、南摩ダムに参加することと、浄水方法を変えることによります。

鹿沼市上水道の地下水源の給水能力は38,100m3/日ありますから、鹿沼市が水需要(1日最大給水量)を37,800m3/日と見込んでいても、思川開発事業(南摩ダム)に参加する必要はありません。

ところが鹿沼市は、南摩ダムから撤退しないために約16億円の建設負担金を支払わなければなりませんし、河川水を浄化するための大規模な浄水場を建設しなければなりません。そのほか井戸の新設などをひっくるめて第5次拡張変更の総事業費は2020年度までに187億円かかります。

第5次拡張計画の事業費は166億円でした。第5次拡張計画を見直して水需要を12,700m3/日減らしたのに、事業費は逆に膨らんでしまいました。

鹿沼市は参加する必要のない思川開発事業(南摩ダム)に参加するから水道料金の大幅値上げが必要となるのです。

鹿沼市の皆さん、怒りたくなりませんか。鹿沼市はだれのために南摩ダム事業に参加しているのか考えてみませんか。

(文責:事務局)
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