来年のことが分からない者に17年後のことが分かるのか

2008-02-20

●第5次拡張変更計画の水需要予測は過大

鹿沼市水道事業第5次拡張計画が変更される予定であることは、水需要予測誤りを詫びないのかでお知らせしたとおりです。

変更計画では、2015年度の鹿沼市上水道の水需要を37,800m3/日と推計しています。この推計が過大であることは、下のグラフ(PDFファイルはこちら変更計画推計をクリックしてください)を見れば明らかです。実績値と全く連続性がありません。新市建設計画とは、鹿沼市が粟野町と合併する前に策定した計画です。
1日最大給水量推計

●来年のことが分からない者に17年後のことが分かるのか

あまりにもひどいと思うことは、この変更計画は、来年度の水需要も見通せていないということです。

変更計画は、1996年度から2005年度までの実績値を基に2006年度から2025年度までの水需要の推計をしています。変更計画では、2005年度までは実績値で2006年度以降は推計値です。2006年度の実績値が既に出ていますので、同年度の推計値が正しかったかどうかを現在検証できます。

変更計画は、2006年度の鹿沼市上水道の水需要(1日最大給水量)を35,430m3/日と推計しています。ところが、2006年度の実際の1日最大給水量は29,196m3/日でした。その差6,234m3/日です。率にして22%も過大に推計していたことになります。

変更計画で水増しされた6,234m3/日という水量は、2006年度の1人1日最大給水量381L/人日で割ると、16,362人分の給水量になります。1年後の水需要を1.6万人分も間違うものでしょうか。

1年後の水需要もまともに推計できないような水道事業コンサルタント(=日本上下水道設計株式会社、宇都宮出張所所長山口孝一)が7年後、あるいは17年後のことを正しく見通せるはずがないと思います。このようなコンサルタントに2,730万円も払うのは、公金の無駄遣いです。

こんなデタラメな推計をする会社も会社なら、こんな会社に2,730万円も払う鹿沼市もひどいものです。コンサル会社が無能というよりも、コンサル会社にこのような"推計"をさせる鹿沼市がワルなのでしょう。

(文責:事務局)
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