日本共産党はなぜアメリカ言いなりなのか

2008-09-29,2008-10-08追記,2008-10-23追記,2008-10-26追記

●ブッシュ大統領たちは9.11の犯人を即日断定した

このページも「日本共産党はなぜアメリカ言いなりなのか」という疑問を書いただけで、答えが書かれているわけではありません。答えをご存知の方は教えてください。

過去記事9.11に触れると言論弾圧を受ける(その1)の中の犯人を断定したのはいつかに書いたように、ラムズフェルド国防長官(当時)は、「9.11当日の午後2時40分の会議で、マイヤーズ将軍に対して「(テロの報復として)オサマ・ビン・ラディンのみならずサダム・フセインも同時に攻撃することは可能かどうか」判断するように指示している。」(「暴かれた9.11疑惑の真相」p122)そうです。

イスラエルのシャロン首相も二つ目のタワーが攻撃された後5分ばかりして「米国はビン・ラディンを逮捕するために、直ちにアフガニスタンに進入すべきである。その後で、サダム・フセイン逮捕のためイラクに進入しなければならない」と言ったそうです。

その約5分後、WTC(世界貿易センター)にある自分のオフィスになぜか出勤しなかったヘンリー・キッシンジャー(ニクソン政権およびフォード政権期の国家安全保障担当大統領補佐官、国務長官。国際政治学者。ユダヤ人)もシャロンと同じようなことを語ったそうです。

ブッシュ大統領は、9月11日の夕方には、犯人はオサマ・ビン・ラディン率いるアルカイダの犯行と言ったと言われています。

「事件のわずか4日後、柳井俊二駐米大使がアーミテージ米国務副長官(いずれも当時)に対米協力を約束した」(前田哲男沖縄大学客員教授、07-09-25赤旗から)そうです。

●日本共産党は事件直後に犯人を断定したことになる

今月で"9.11"後7年が経ちます。2008-09-07赤旗日曜版に次のように書かれています。

日本共産党は01年の「9.11」テロの直後に不破哲三議長(当時)と志位和夫委員長が連名で各国首脳への書簡を2回にわたって送りました。9月17日の1回目の書簡は、今回のテロが「米国への攻撃にとどまらず、国際社会への攻撃であり、世界の法と秩序にたいする攻撃」だときびしく批判したうえで、「テロ根絶には軍事力による報復でなく、法と理性に基づいた解決を」と各国政府に提起しました。(中略)
米英軍の攻撃後の10月11日の書簡でも、テロとのたたかいを「一部の国の軍事攻撃と戦争拡大という道から、国際社会による制裁と"裁き"に切り替えること」を提案していました。

日本共産党は、アメリカ言いなりの政治をやっている日本政府を批判しますが、同党はブッシュ政権や日本政府と同じことをしていると思います。日本共産党は、どうして事件直後に、今回のテロが「米国への攻撃にとどまらず、国際社会への攻撃であり、世界の法と秩序にたいする攻撃」だと分かるのでしょうか。上記の文脈からは、9.11がアメリカ政府の自作自演である可能性を否定していることは明らかです。むしろ、犯人はオサマ・ビン・ラディン率いるアルカイダの犯行であるというブッシュ大統領の発言に依拠しているとしか思えません。

アメリカがベトナム戦争を開始する口実としたトンキン湾事件(1964年8月)については、自作自演であることを逸早く報道した赤旗が、9.11については自作自演を全く疑わない不思議さについては、既に9.11疑惑が国会で追及されたに書いたので繰り返しません。ここでは、日本共産党の仕事の進め方が尋常でないことについて記したいと思います。

三千人が殺害された大事件が起きたら、一体何が起きたのかという事実認定ができなければ行動を起こせないのが組織の常道ではないでしょうか。9.11が自作自演だとすれば、ブッシュ大統領が事件当日に犯人を断定することは理解できますが、日本共産党がブッシュ大統領の判断に依拠して各国首脳に書簡を送ることは理解できません。事実を確認しないで行動する政党は、事実を調べないで冤罪をつくり出す裁判官と同じくらい怖いと思います。

日本共産党は科学的な考え方をする政党だと思っていましたが、実はそうではないのではないかという疑いを持ちます。

日本共産党は、ホリエモンが出したとされる"ガセ"メールをつかまされた民主党を批判していたように思いますが、日本共産党が9.11の犯人に関する情報をアメリカに依拠しているとすれば、民主党よりひどいことをしていると思います。情報収集をアメリカに頼っていたのでは、まともな外交はできません。そんなことは分かっているはずの日本共産党が9.11直後、なぜアメリカの情報に依拠して書簡を出したのかが理解できません。それとも、同党は、9.11の犯人を独自に調査したのでしょうか。同党は、事件後7年経っても調査結果を発表していないのですから、独自調査はやっていなかったと見るべきでしょう。

そうだとすれば、事件直後に各国首脳に送付した書簡の内容は、「仮に事件の犯人がブッシュ大統領の言うとおりだったとしても」という留保を付けなければならないはずですが、「米国への攻撃にとどまらず、国際社会への攻撃であり、世界の法と秩序にたいする攻撃」であると断定しています。9.11が「世界の法と秩序にたいする攻撃」であることに異論はありませんが、事件後数日で自作自演の可能性を完全否定する根拠が分かりません。

今では、ビル・クリントン前大統領も9.11は内部犯行であることを認めたというビデオもYouTubeに流れています。アメリカ政府は、今でもオサマ・ビン・ラディンを9.11容疑で訴追していません。証拠がないからです。灯油が1時間程度不完全燃焼したくらいで、400メートルを超えるビルの鉄骨が寸断され、わずか10秒でビル全体のコンクリートが粉末になるほど砕け散るという筋書きには疑問を持って当然です。

リチャード・コシミズ氏は、「 新聞もテレビも真実を伝えない時代に生きるために」 というサイトの「ブッシュ政権のユダヤ人閣僚、ドーブ・ゼークハイムさん、あなたがモハメッド・ アッタの代わりにWTC攻撃を実行したんですか?CFRのユダヤ・ボスの指令で。」というページに次のように書いています。

アラブ過激派がセラミックナイフだけで、民間航空機を乗っ取り、機を反転させて世界貿易センタービルの二棟に激突させた」というおとぎ話を、未だに信じている人はどのくらいいるのでしょうか?クリスマスの朝に、枕元で見つけたプレゼントに目を輝かせて、「サンタさん、ありがとう」と、空に向かって話しかける坊やと、同じくらい純真で、疑うことを知らない清らかな心の有り様は、それはそれで価値のあるものかもしれませんが。同時に、振り込め詐欺や創価学会の勧誘の格好の餌食にもなりそうなタイプではないでしょうか?老婆心ながら。

では、だれが犯人なのでしょうか。リチャード・コシミズ氏は次のように書きます。

ブッシュ政権のユダヤ人が、遠隔操作技術の専門家なんですけど。
ブッシュ政権の前・国防次官、ドーブ・ゼークハイムは、例によってシオニスト・ユダヤ人ですが、政権入りする前には、システム・プランニング・コーポレーションなる企業のC.E.O.を務めていました。この会社の業務内容は、「既に飛行中の航空機の操縦権を乗っ取る技術の販売」だったのです。たとえば、商品のひとつのフライト・ターミネーション・システムの場合、ハイジャッカーをハイジャックして、機を安全に着陸させられます。

彼は、「アラブ過激派など一人も搭乗していなかった」「航空機は遠隔操作で突入した」と結論付けています。航空機の遠隔操作技術が商品となるくらい確立された技術である以上、彼の説明には合理性があります。

日本共産党は、事件後7年経っても、事件直後に各国首脳に上記の書簡を送付したことに反省もせず、むしろ誇りとしています。

民主党は、9.11疑惑が国会で追及されたに書いたように、藤田幸久参議院議員が9.11疑惑について国会で質問しています。タブーを設けないはずのしんぶん赤旗は、この質問に価値を認めず、報道しませんでした。財界のご機嫌をとるためか、労働の規制緩和を進め、貧富の差の拡大に手を貸してきた民主党ですが、9.11の根本問題に関しては、日本共産党より優れた対応をしたと思います。

●同じ思いの人がいた(2008-10-08追記)

2008-09-05週刊金曜日の編集後記に「9.11の謎」を刊行した成澤宗男が次のように書いています。

世間では、「9.11」=ビンラディン=「アル・カイダ」=テロ事件という認識がインプットされている。しかも、日頃「米軍再編反対」だとか「反戦平和」などと唱えている人々ほど、このブッシュのプロパガンダがしっかりと根付いているのはなぜなのだろう。

「日頃「米軍再編反対」だとか「反戦平和」などと唱えている人々」とは、日本共産党を指すのではないでしょうか。本当に不思議です。多くの問題で正論を吐いている日本共産党が、9.11の犯人に関してはブッシュのプロパガンダを事実認定の根拠としていることは。

●三浦和義元社長は自殺したのか(2008-10-23追記)

2008-10-12赤旗は、「三浦元社長が自殺」の見出しで、次のように書いています。

【ロサンゼルス=時事】(略)元会社社長三浦和義容疑者(61)(中略)が10日夜(中略)、ロス市警本部の留置施設で自殺しました。首をつったとみられます。在ロス日本総領事館関係者が11日、明らかにしました。

赤旗は、三浦氏が死亡した翌日に、なぜ自殺と断定できるのでしょうか。自殺か他殺かは、調べてみなければ分からないのではないでしょうか。新聞は、事実を書くものだとすれば、「三浦氏が自殺したと総領事館関係者が発表した」と書くべきではないでしょうか。

赤旗としては、この記事は、赤旗の記者が取材して書いたものではなく、時事通信社の配信記事を買って掲載しただけだと弁解すると思います。しかし、他社からの配信記事を掲載したから責任がないということにはならないと思います。事実が書かれていない記事は、買っても、掲載してもいけないと思います。

特に赤旗だけが悪質だと言うつもりはありません。 12日付け読売も朝日も、「自殺を図り、死亡した。」と、全く同じ表現を使っています。

新聞とは一般に自殺に関する記事で「自殺しました」と書くのでしょうか。

2008-10-19赤旗は、農水省課長の死亡について次のように書いています。

17日午後3時5分ごろ、東京都新宿区百人町の自宅官舎で、農水省消費・安全局植物防疫課の課長(48)が首をつって死亡しているのを、同僚の職員が見つけて通報しました。室内から遺書のようなものが見つかり、警視庁新宿署は自殺したとみて調べています。

「自殺しました」と断定していません。

2008-10-20読売徳島版(Web版)には、次のように書かれています。

県担当課長が自殺

 20日午前6時ごろ、県都市計画課長(56)が徳島市内の自宅で首をつっているのを家族が見つけて通報、消防隊員が死亡を確認した。近くに遺書のようなものがあり、徳島東署は自殺とみて調べている。

ただし、2008-10-21朝日は次のよう書き、断定しています。

県都市計画課長自殺 再開発でまとめ役

 徳島市が進める新町西地区再開発に関する都市計画案に県が同意せず、両者対立が表面化する中、県側担当者の都市計画課長(56)が20日、自殺した。

2008-10-23毎日には、次のような記事が見られます。

自殺:拘置支所の独房で50代男性首つり 
さいたま

 22日午前5時20分ごろ、さいたま市浦和区高砂3の川越少年刑務所さいたま拘置支所の独房で、50代の男性被告が、鉄格子にタオルとジャージーの腰ひもを結んで首をつっているのを巡回中の職員が見つけた。救急車で病院に運ばれたが、同午後0時20分、死亡が確認された。同支所は「自殺とみられる」としている。【和田憲二】

2008-10-20毎日には、次のような記事が見られます。

千代田線:一時運転見合わせ 北千住駅で女性飛び込み

 20日午前9時40分ごろ、東京都足立区千住の東京メトロ千代田線北千住駅で、女性が線路に飛び込み、我孫子発霞ケ関行きの電車(10両編成)にはねられた。女性は意識不明の重体。同線は全線で運転を見合わせ、約40分後に復旧したが、約2万3000人に影響した。警視庁千住署の調べでは、女性は60歳ぐらい。自殺を図ったとみている。【内橋寿明】

この項目の見出しは、「三浦和義元社長は自殺したのか」としましたが、私は、彼の死が自殺か他殺か、ましてロス事件の真犯人はだれなのかをここで究明するつもりはありません。彼が死んだことは事実でしょうが、自殺かどうかは判明している段階ではなかったと思います。新聞はなぜ事実を書かないのかを問いたいのです。結果的には自殺かもしれませんが、それは結果として正しいとしても、記事を書く時点では不確かな事実です。

確かに彼のかぶっていた帽子に「さようなら」を意味するスラングが書かれていたということは、自殺を暗示するという見方もできますが、一方で直前に面会した総領事館員は「そんなそぶりは全く感じられなかった」と語った(2008-10-12読売)し、あれだけ自己顕示欲の強い人間が遺書も残さずに自殺するというのも不自然です。

「遺体には殴打されてできたとみられる傷が背中の深部組織にあったほか、首を絞められてできた可能性がある血腫がのどにあった。」と、彼の弁護人ゲラゴス氏が語った(10月20日付け共同通信)となると、事実は薮の中です。

だれかの死亡の翌日に死因がはっきりする事例はどれくらいあるのでしょうか。"9.11"の翌日に犯人が分かるのでしょうか。赤旗は、早すぎる結論に疑問を感じないのでしょうか。

時事通信は、総領事館員の発言に基づき記事を書いています。総領事館員はロス市警の言ったことに基づいて発言したと思います。赤旗は、時事通信の記事をそのまま載せているわけですから、赤旗はアメリカ言いなりの記事を書いていることになると思います。

●日本共産党は9.11の犯人をアルカイダと断定(2008-10-26追記)

日本共産党の機関紙・しんぶん赤旗に「おはようニュース問答」というコーナ−があります。"みどり"と"晴男"の問答形式でニュースをやさしく解説します。2008-10-25のこのコーナーのテーマは、「アフガン情勢、日本政府は何も知らない」でした。"みどり"の台詞として「アフガン戦争って、あの9.11テロの後から7年も続いているんでしょ。9.11テロをやったのがテロ組織アルカイダね。」と書いてあります。

何を根拠にそのように断定するのでしょうか。アメリカ政府がそう言っているから、でしょうか。日本共産党は、トンキン湾事件のときは、アメリカ政府の言うことを信じなかったのに、時代が変わると、同党も情報収集をアメリカに頼るようになってしまった、ということでしょうか。

アメリカ政府の情報を疑うのは民主党だけ、というのも情けないと思います。

●毒入りインゲンの毒はどこで混入したのか(2008-10-26追記)

「東京都八王子市の「イトーヨーカドー南大沢店」で11日、冷凍食品「いんげん」1袋を女性(56)が購入。翌12日夜に食べて気分が悪くなり、ジクロルボスを検出した。」(2008-10-22毎日)事件で、「麻生首相は『(食の安全が)改善されていないということに関して、中国側に申し入れる』『構造的に(問題が)あり、ちょっと具合が悪い』とまで言った。」(2008-10-21日刊ゲンダイ)そうです。

ジクロルボスがどこで混入したのか分からなければ、外交的な動きはできないはずです。ジクロルボスがどこで混入したのかをここで究明するつもりはありません。大事なのは事実だということです。

にもかかわらず、9.11では、犯人がだれなのか分からないまま、事態と議論が進行していくのは、実に奇妙なことです。

(文責:事務局)
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