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小中手沢砂防ダムとは

2006-5-11

●小中手沢砂防ダムが当初情報公開から漏れていた

鹿沼市内に計画中の砂防ダムでお知らせしたように、当協議会が栃木県に対し「鹿沼市内に計画されている砂防ダムの概要が分かる文書」の情報公開を求めたところ、鹿沼市内では七つの砂防ダムが計画されていることが分かりましたが、思川開発事業に伴う地域整備事業としての砂防ダムは、なぜか含まれていませんでした。

そこで、2006年4月13日に「思川開発事業に伴う地域整備事業としての砂防ダム」に関する情報公開を県に求めたところ、同月19日に、「平成18年度 小中手沢通常砂防事業全体計画書(案)」(PDFファイル936KB)「土石流対策事業費用対効果の計算書」(PDFファイル1.5MB)が公開されました。

●なぜ最初から公開されなかったのか

当協議会では、4月19日に栃木県土木部砂防課の職員に面接した際、「思川開発事業に伴う地域整備事業としての砂防ダム」が、なぜ当初の公開対象から漏れたのか、一つ漏れていたということは、ほかにも鹿沼市内で計画されている砂防ダムがあるのではないか、という質問をしましたが、メールアドレスも電話番号も知らせてあるのに、未だに回答がありません。

県が当初から公開しなかった理由を答えられないということは、小中手沢砂防ダム事業を住民の知らないうちに進めたかったということではないでしょうか。

●小中手沢砂防ダムとは

小中手沢通常砂防事業とは、南摩川の支流小中手沢(鹿沼市上南摩町地内)に建設が計画されている砂防ダムと渓流保全工で、事業費は6億2000万円、工期は2006年度から2010年度まで、事業効果は7.8haの田と26戸の人家、県道200mを守ることとされています。

事業費の内訳は、1億7100万円と1億6100万円の砂防ダム(高さ8〜9m)が2基と2億8800万円の渓流保全工となっています。

施工理由書には、「保全区域には、南摩ダム集団移転地、人家、県道等があり、豪雨出水時には県道等への浸水が度重なっている。このため、堰堤工2基と渓流保全の整備をもって流出土砂の防止を図ることによって、災害の発生を未然に防ぎ民生の安定を図るものである。」と書かれています。

小中手沢は、鹿沼運動公園の北側にあります。 鹿沼運動公園の北側の道路を西進し、突き当たりの丁字路を(北に)右折した道路(県道)と最初に交差する沢です。県道の下がボックスカルバート施工されています。

●小中手沢流域で18人が死亡する

小中手沢通常砂防事業の費用対効果は、2.32と計算されています。5億6700万円の費用で13億1600万円の便益が得られるということのようです。

栃木県は、砂防ダムがなければ、100年に1度の確率で起きる土石流災害で対象戸数26戸のうち18戸が土石流で全壊し、18 人が死亡するという想定での計算をしています。

そうした想定が正しいかどうか、お近くにお住まいの方は、是非現地をご覧になってご自分の目で判断していただきたいと思います。

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