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群馬県・増田川ダムの虚構

2005-6-19

●増田川ダムとは

群馬県営増田川ダムは、群馬県松井田町に建設が計画されているロックフィルダムです。ロックフィルダムは、地盤の弱い場所に造られるダムです。

目的は、上水道、洪水調節です。総貯水容量は、580万m3で、建設費は378億円ということになっています。詳しくは群馬県のサイトをご覧ください。

新規開発水量は、碓氷広域水道に日量15,000m3、妙義町上水道に日量2,000m3、合計で日量17,000m3ということになっています。

●利水目的は破綻している

増田川ダムの水利権を確保しようとしている自治体は、安中市、松井田町及び妙義町です。

群馬県のサイトには、「碓氷上水道企業団(安中市、松井田町)に対して15,000m3/日(0.174m3/s)及び妙義町に対して2,000m3/日(0.023m3/s)の水道用水を取水可能にします。と書かれています。

最も人口の多い安中市の人口の実績と推計のグラフを見てみましょう。2000年をピークに人口減少が始まっています。

上記三つの自治体の合計の人口推計のグラフを見てみましょう。合計してもやはり減る一方です。

人口も増えず、1人当たりの使用水量も増える要素はありませんから、今後これらの市町で水需要が増える見込みはありません。したがって、増田川ダムの利水目的は破綻しています。

●治水目的も破綻している

増田川は、それほど危険な川ではないようです。群馬県は、支流の土石流災害を含めて被害実績をふくらませているようですし、過去40年の増田川流域での年平均被害額実績は6,750万円にすぎないのに、年平均被害額を78億円として費用対効果を計算し、年平均被害軽減期待額を21億円とするなど、無理を重ねてダム建設の理由をねつ造しようとしています。

100年確率の降雨による洪水に対して、碓氷川左岸ではダムがあっても氾濫面積は約3%しか減らないのに、全体的な被害軽減効果が27%もあることになっているのも「計算式による詭弁」とも言うべき欺まんです。

●増田川ダム問題を追及するサイト

増田川ダムについては、イヌワシの棲む碓氷の自然環境を考えるホームページhttp://www004.upp.so-net.ne.jp/inuwashi/index.htmの中に 増田川ダムを考えるhttp://www004.upp.so-net.ne.jp/inuwashi/dammasud.htmというページがあり、鋭く追及していますので、是非ご覧ください。

そのほか、伊藤祐司県議が精力的に反増田川ダム闘争を展開されております。日本共産党群馬県議団のサイトに問題点が分かりやすく記述されていますので、こちらもご参照ください。
http://www8.wind.ne.jp/jcp-gunmakengi/index.htm
http://www8.wind.ne.jp/jcp-gunmakengi/topic/tp50310-2.html
http://www8.wind.ne.jp/jcp-gunmakengi/topic/tp41213-3.html
http://www8.wind.ne.jp/jcp-gunmakengi/situmon/412masudagawa.html

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