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大河内川ダム


●大河内川ダムとは

山口県長門市に大河内川ダムの建設が計画されています。南摩ダムと同じく、他の河川から導水して貯留する方式のダムのようです。詳しくは、山口県の大河内川ダムのホームページに掲載されています。

集水面積は13.2km2(うち直接4.0km2)で、総貯水容量は433万m3です。直接集水面積が4.0km2で総貯水容量が433万m3というのは大きすぎると思いますが、南摩ダムは、直接集水面積が12.4km2で総貯水容量が5,100万m3ですから、もっと無理をしています。

 ●大河内川ダムの目的

大河内川ダムの目的は洪水調節のほか、長門市の水道用水として8,000m3/日を供給することなどです。

長門市の1日平均給水量は8,658m3/日(2001年度)ですから、現在の使用量の倍近い水源を確保しようというわけです。

 ●長門市の水は余ってくる

しかし、長門市の人口は1980年ごろから減少しており、今後も減少が続くと推計されています(PDFファイル48KB参照)。簡易水道と専用水道を含めた給水人口は、2001年度現在21,681人です。ダムの完成が2011年とされ、2015年の人口が20,560人ですから、ダム水を確保しなくても水は余ってくるはずです。大河内川ダムが利水上不要であることは明らかです。

 ●塩害が定量的に説明されていない

山口県は、上記URLで「水道用水の需要の増大や渇水時の塩害被害の解消のため、大河内川ダムから1日8000m3を補給することにより、安定的な上水道の供給が可能となります。」と書きますが、長門市において「水道用水の需要の増大」はおよそ考えられませんし、「渇水時の塩害被害」がどれほど頻発し、どれくらいの量が不足するのかが定量的に示されておらず、塩害は可能性程度のものと推測されます。

長門市の塩害について情報をお持ちの方は、是非お知らせください(FrontPageのメールのアイコンをクリックしてください)。

 ●鹿沼市議会は長門市を視察している

鹿沼市議会では、2003年度に建設水道常任委員会が長門市に視察に行っています。ダム反対鹿沼市民協議会では、長門市の水道計画に関する質問の回答を情報公開請求により入手しています。

そこには、水道料金が現在は10m3当たり880円だが、将来ダム水を買うと2倍の1,770円になると試算されていることなどが書かれています。

市民は、不要なダム水を買わされ、高くてまずい水を飲むことになることを議員は知っています。

鹿沼市にとって不幸なのは、市議会議員が長門市のような事例を視察して、鹿沼市が必要性の疑われる南摩ダムの水を買って水道料金が何倍にもなることを知っているのに、鹿沼市が南摩ダム事業に参加することに反対する議員は極めて少ないということです。

   

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